押し入れのバランスWiiボードが、VRChatの足になる——無料アプリ「WiiFitToVRC」公開
昔遊んだバランスWiiボードに乗り、身体を前へ傾ける。すると、VRChatのアバターも前へ歩き出します。
- 公開
- 2026.08.12

画像:Nyamochiさん
Nyamochiさんが、Wii Fit用のバランスWiiボードをVRChatの歩行コントローラーとして使う無料アプリ「WiiFitToVRC」を公開しました。体重の移動を、前進、後退、旋回、ダッシュ、ジャンプ、しゃがみへ変換します。
Windows 10/11とBluetoothに対応したWiiバランスボードが必要です。アプリ本体はGitHubからダウンロードでき、ソースコードはMITライセンスで公開されています。
ツール概要
- 名称:WiiFitToVRC
- 制作:Nyamochiさん
- 価格:無料
- 対応OS:Windows 10/11
- 必要機器:Wiiバランスボード、Bluetooth
- 主な動作:歩行、後退、ダッシュ、旋回、ジャンプ、しゃがみ
- 出力:キーボード/マウス、仮想コントローラー、VRChat OSC
- ライセンス:MIT
体重移動が、前進や旋回へ変わる
「WiiFitToVRC」が見ているのは、ボードの四隅へかかる重さです。
前へ重心を移せば前進、後ろなら後退。左右の傾きや足踏みから旋回を判定し、しゃがみや軽いジャンプも入力へ変えます。アバターを動かすために足を前へ運ぶのではなく、ボードの上で重心を動かす仕組みです。
VRゴーグルを着けていると、通常のキーボード入力がうまく届かない環境もあります。そのため、VRChatのOSCや仮想コントローラーを含む四つの出力方式が用意されています。デスクトップで試す日と、VR機器を着ける日で、入口を変えられます。

接続はSYNCボタンから。インストールは不要
使い始めるときは、GitHubにあるWiiFitToVRC.exeをダウンロードして起動します。インストーラーを通す形式ではありません。
アプリがWiiバランスボードを探し始めたら、電池ボックス内のSYNCボタンを押します。接続後は、何も載せていない状態でセンサーの基準を合わせ、その後にボードへ乗れば準備が進みます。
ここで大事なのは、毎回POWERボタンではなくSYNCボタンを使うことです。詳しいしきい値やキー割り当てまで最初から触らず、まず既定値で一度歩いてみる方が分かりやすいでしょう。
歩数と距離まで、画面の隅で増えていく
メイン画面には、アプリを起動してから歩いた距離と歩数が表示されます。
保存される長期記録ではありませんが、VRChatで話しながらどれだけ動いたかが、その場で数字になります。ワールドを一周する。フレンドと散歩する。ダンスの代わりに、今日は歩いてみる。移動操作が、少しだけ運動の遊びに変わります。
反応のしやすさ、歩幅、旋回方法、ダッシュ入力などは設定画面から調整できます。身体の大きさや動かし方は人によって違うため、反応が早すぎるときだけ少しずつ変えてみてください。
ジャンプは、ボード本来の使い方ではない
アプリはジャンプ入力にも対応しますが、Wiiバランスボード自体はジャンプを前提にした製品ではありません。
公式READMEでは、器具や床の破損に注意し、体重100kg以上の人はボード上でジャンプしないよう記載されています。軽い動きでも判定されるため、大きく跳び上がる必要はありません。周囲に物がない場所で、無理のない範囲に留めましょう。
生産終了した機器を使うツールなので、ボード本体の状態や電池端子も個体ごとに違います。接続できない場合は、アプリだけでなくBluetoothと本体の状態も切り分ける必要があります。
眠っていたボードへ、もう一度乗ってみる?
新しい専用機器を買うニュースではなく、家に残っている古い機器の役割を変えるニュースです。
Wii Fitで遊んだボードがまだ使えるなら、まずGitHubのREADMEと注意事項を読んでみてください。前へ傾くと歩き、足踏みで向きを変える。いつものVRChat移動がどんな感覚になるのか、無料アプリで試せます。
WiiFitToVRCをGitHubで見る↗