足を伸ばしたのに、アバターの膝はまだ曲がっている——「Full Body Ratio VR」が8月14日発売
フルトラで足をすっと前へ。ところがアバターは、まだ膝を曲げたままです。
- 公開
- 2026.08.08
- 執筆
- VRChatニュース&ガイド編集部

画像:RIOKUN shop/Steam
トラッカーは見失われていない。足も動いている。それでもポーズがきれいに届かないなら、利用者とアバターの体格差が関係しているかもしれません。
RIOKUN shopの「Full Body Ratio VR」は、その差を腰と両足の仮想トラッカーで補正するSteamVR向けツールです。日本時間の2026年8月14日(金)にSteamで発売されます。
発売前にここだけ
- 発売予定:2026年8月14日(金)日本時間
- 配信:Steam
- 対象:SteamVR/OpenVRのフルトラ環境
- 補正対象:腰、左足、右足
- 必要:SteamVRが認識している実トラッカー
- OS:Windows 10 64-bit
- 価格:8月7日時点では未表示
トラッカーは追えている。それでもポーズが届かない
フルトラでは、身体に付けたトラッカーの位置をもとにアバターが動きます。ただ、利用者の脚の長さや腰の高さと、アバターの体格が同じとは限りません。
たとえば、脚の長いアバターを小柄な利用者が動かす場合。実際の足を前へ伸ばしても、アバター側で必要な距離へ届かず、膝が残ることがあります。腰と足の距離が合わなければ、立ち姿まで少し窮屈に見えることもあります。
VRChatでは、同じ利用者が体格の違うアバターへ次々に着替えます。小柄なモデルでは自然だった動きが、脚の長いモデルでは収まりにくい。逆に、腰の位置が低いアバターへ替えると、立ち姿の印象が変わる。そんな「アバターを替えたときだけ出る違和感」に目を向けたのが、このツールです。
ここが今回の面白いところです。トラッカーを増やすのではなく、すでに取れている動きをアバターの体格へ合わせ直します。

実トラッカーとVRChatの間に、もう一組を置く
Full Body Ratio VRは、SteamVRが認識している実トラッカーを入力に使います。そこから腰、左足、右足の仮想トラッカーを作り、補正した位置をVRChatなどへ渡します。
言い換えると、身体の動きとアバターの間へ「変換係」を一人置くような仕組みです。実際の腰と足をそのまま遠くへ飛ばすのではなく、床や腰の中心を基準に、アバターへ届く位置を組み直します。
SteamVRのダッシュボードでは、入力元の割り当て、床の高さ、腰の中心、脚の長さ、腰の高さを調整できます。位置と回転のスムージングも用意されています。設定項目は多く見えますが、中心にあるのは「どこを、どのくらい伸ばすか」です。
入力候補は、SteamVR上でGeneric Trackerとして認識される機器です。特定ブランド専用とは書かれていませんが、すべての機器で同じ結果を保証する意味でもありません。発売後は、制作者が示す対応例や初回バージョンを追記します。

写真の一歩、ダンスの一蹴り。体格差が見えやすい場面
足を前へ伸ばすポーズ、片脚を大きく上げる動き、腰を落とした立ち姿。身体とアバターの比率が違うと、動きが大きいほど見た目の差に気づきやすくなります。
もちろん、どのポーズでどこまで変わるかは、アバターとトラッカー環境次第です。それでも、公式の比較画像にある「膝が残る」症状が近いなら、発売後に試す理由は十分あります。写真を撮るときだけ気になる人も、ダンスで脚の線をきれいに出したい人も、まずは普段使うアバターを思い浮かべてみてください。
直すのは比率。追跡そのものではない
このツールが活躍するのは、トラッカーの位置は取れているのに、アバターの体格へ動きが収まりきらない場面です。
一方、トラッカーが見失われる、接続が切れる、時間とともに位置や向きがずれる、といった問題は別です。Full Body Ratio VRは身体を推定するソフトでも、トラッカーの故障を直すソフトでもありません。公式ページにも、結果はトラッカーの種類と追跡品質によって変わると書かれています。
「足を伸ばしたときだけ膝が残る」「アバターを替えると腰の高さがしっくりこない」。症状がそのあたりに絞られるなら、比較画像を見てみる価値があります。
まずは、いつものアバターで症状を見てみよう
導入前に、SteamVRで腰と両足のトラッカーが安定しているかを見てください。複数のアバターで同じように位置が飛ぶなら、接続や装着、SteamVR上の役割を先に見直す方が近道です。
反対に、トラッカーは安定しているのに、アバターを替えたときだけ膝や腰の見え方が変わる。そんな人には、まさに気になる一本です。
8月7日時点では価格は未発表です。Steamの比較画像を眺めながら、使っているアバターでどのポーズが気になるかを考え、まずはウィッシュリストへ入れてみてはどうでしょうか。発売後は、価格と初回バージョンを同じ記事へ追記します。
「Full Body Ratio VR」のSteamページを開く↗