3D VTuber配信で全身を動かすには?VR空間・スタジオ配信の始め方
3D VTuber配信で必要な機材は、配信する場所と見せたい動きで変わります。
座って行う雑談・ゲーム配信では、まずWebカメラやiPhoneで顔と手を動かします。立ち配信、ダンス、3Dライブでは、顔と手に加えてOpsens+で胸・腰・脚の動きを取得します。
VRChatやclusterの中から配信する場合は、VRゴーグルと左右コントローラーにフルトラ機材を追加します。
- 公開
- 2026.07.09
- 読了
- 6分
- 執筆・編集
- 株式会社ライバー Opsens事業担当

配信スタイルに合わせて機材を選ぶ
| 配信スタイル | 最初に用意するもの | VRゴーグル | フルトラ |
|---|---|---|---|
| 座って行う雑談・ゲーム配信 | WebカメラまたはiPhone、3D配信ソフト、OBS | 不要 | 全身を見せたくなってから追加 |
| 立ち配信・ダンス・3Dライブ | 顔・手のトラッキング、Opsens+、3D配信ソフト、OBS | 構成による | 導入価値が高い |
| VRChat・cluster内の配信 | VRゴーグル、左右コントローラー、アバター、フルトラ機材 | 使用する | 腰や足を動かす場合に追加 |
同じ3D VTuberでも、座った雑談配信と、全身で踊るライブでは必要な機材が異なります。
雑談・ゲーム配信は顔と手から始める
デスクトップ上に3Dモデルを表示して雑談やゲーム配信を行う場合、VRゴーグルは必須ではありません。
たとえばWarudoでは、Webカメラを使うMediaPipeで顔と手を動かせます。iPhoneを持っている場合は、顔の動きをiPhoneへ任せ、Webカメラを手のトラッキングに使う構成も選べます。Warudoも、3D VTuberを初めて始める場合は、Webカメラだけで利用できるMediaPipeから始める方法を案内しています。
座った状態で上半身を中心に映す配信なら、まず次を整えます。
- 話したときに口と表情が動く
- 顔の向きと視線が配信画面へ反映される
- 手を上げたときにモデルの手も動く
- ゲームと配信ソフトを同時に動かしても映像が止まらない
立ち上がった姿、足の動き、ダンスまで見せたくなった段階でフルトラを追加します。
立ち配信・ダンス・3DライブにはOpsens+
立って話す、歌いながら身体でリズムを取る、踊る、3Dライブを行う場合は、顔と手のトラッキングにOpsens+による身体の動きを加えます。
Opsens+は、胸、腰、左右の太もも、左右の脚に6個のOpsensorを付けます。カメラなしで使う場合はUni-studioを使用し、身体のトラッキング情報をVMC Protocol対応アプリへ送れます。
VMC Protocolは、トラッキングアプリからWarudoなどの3D配信ソフトへ身体の動きを渡すための共通の仕組みです。Uni-studioはトラッカー情報の送信例として掲載され、WarudoはVMC対応アプリからの入力に対応しています。
動かす部分は次のように分けられます。
- 顔・口・視線:WebカメラまたはiPhone
- 手・指:Webカメラ、Leap Motion Controllerなど
- 胸・腰・脚:Opsens+
- 3Dモデルの表示:Warudo、VirtualMotionCaptureなど
- 配信・録画:OBSなど
顔用のWebカメラは上半身へ向けたまま、胸・腰・脚はOpsens+で別に取得できます。全身がWebカメラに収まる場所へ立ち続ける必要がなく、スタジオ型の3D配信ではVRゴーグルをかぶらずに全身を動かせます。
各Opsensorは単4電池1本で400時間使えます。長時間の配信前に6個のセンサーを毎回充電する手間を減らせます。
※400時間は開発環境での計測値です。使用する電池や環境によって変わります。
VRChat・cluster内配信はVRゴーグルとアバター形式が変わる
VRChatやclusterの中へ入り、ほかのアバターと交流したり、イベントやライブへ出演したりする配信では、VRゴーグルと左右コントローラーを使用します。腰や足まで動かす場合はフルトラ機材を追加します。clusterも、VRモードでVIVE TrackerやOSC Trackersを使う全身トラッキングに対応しています。
アバターの用意方法も配信先によって異なります。
- デスクトップ型3D配信:VRMなど、使用する配信ソフトが対応する3Dモデル
- cluster:条件を満たしたVRMファイルをWebからアップロード
- VRChat:3DモデルをUnityへ読み込み、VRChat Creator CompanionとSDKで設定してアップロード
clusterではVRMファイルをWebから直接登録できます。VRChatではCreator Companionでプロジェクトを作り、UnityとVRChat SDKを使ってアバターを公開します。同じ3Dモデルを使う場合でも、登録方法と必要な設定は別です。
株式会社ライバーの配信制作経験から、本番構成を通して試す
株式会社ライバーは2015年の設立以来、配信者のマネジメント、ライブ配信、コンテンツ・イベント制作を行ってきました。3D配信では、顔、手、身体を個別に動かすだけでなく、本番で使うものをすべて同時に起動した状態で試すことが重要です。
本番前は、次の順に通して試します。
- ゲームやVR空間、3D配信ソフト、顔・手・身体のトラッキング、OBS、マイクを同時に起動する
- 話しながら顔と手を動かし、立つ、しゃがむ、振り返る
- 本番で使うダンスや大きな動きを行う
- 実際の配信解像度で録画し、映像と音声を再生する
- トラッキングが止まった場合の戻し方を一度試す
顔、手、身体を別々に試したときは正常でも、ゲームや3D配信ソフトを同時に動かすと、映像のコマ落ちやトラッキングの停止が起きる場合があります。Warudo公式も、負荷の高いゲームやアプリを同時に動かした場合、描画速度が低下することや、Webカメラによる手のトラッキングがCPU・GPUを使用することを案内しています。
座って行う雑談・ゲーム配信は顔と手から始める。立ち配信・ダンス・3Dライブへ進むならOpsens+で身体を加える。VRChatやclusterの中から配信するなら、VRゴーグルとコントローラーにフルトラを追加する。
この順にすると、使わない機材を先に買わず、見せたい動きに合わせて配信構成を広げられます。
公式情報
READY FOR FULL BODY?