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灰になるまで、赤く灯る。PC版VRChat向け「クラシカルたばこセット」が無料アップデートで先端の表現を刷新

公式画像の一枚目は、暖炉のある部屋です。

猫耳の銀髪アバターが白いロングコートを着て手指に煙草を挟み、黒手袋の手で金色のケースを持つ。背景は暖炉風の内装でランプやソファ、鏡がぼかされて写る。
指のあいだの一本と、開いた金色のケース。背景の暖炉やソファはぼかされています。

白いロングコートを着た銀髪のアバターが、指のあいだに一本はさみ、黒い手袋の手で金色のケースを持っています。この「クラシカルたばこセット」に、2026年9月14日、無料のアップデートが入りました。更新されたのは、たばこの先端と、ライターの炎と煙、そして口から吐く煙です。公式画像は8点。3デザインの並びと、火種だけを大きく写したカットが入っています。

商品概要

  • 価格:1デザイン300円/3デザイン入りの「Complete Set」800円(今回のアップデートによる価格変更なし)
  • 無料アップデート:2026年9月14日。既存購入者は購入済み商品から「Update」と付いた更新版ZIPを無料でダウンロードできます
  • 販売:SASAKI PROPS|3D小物(BOOTH・2026年9月11日販売開始)
  • 対応:PC版VRChatのHumanoidアバター(人型の骨組みを持つアバター)用。Quest単体版は対象外
  • 必要ソフト:VRChat Creator Companion(VRChat向けの制作環境をまとめて用意する公式ソフト)のアバタープロジェクトに、VRChat SDK Avatars と Modular Avatar(衣装や小物をアバターへ組み込む道具)
  • 利用条件:無料期間に取得したデータも、同じ利用条件で引き続き利用できます

赤く灯って、灰になるまで

煙草先端のクローズアップ。オレンジ色に光る火種から薄い煙が立ちのぼる様子と、細い縦線の入った白い軸が写る。黒背景。
オレンジ色に光る火種から、薄い煙が立ちのぼっています。

今回の更新は、ひとつの場所に集まっています。商品ページには「新品の葉先、着火、吸引時の赤熱、消火後の灰まで、たばこの先端表現を更新しました」と書かれています。加えて「ライターの炎と煙、短い吐煙・長い吐煙の表現も更新しています」とあります。

つまり増えたのは、機能の数ではありません。一本が短くなっていく途中の見た目です。火を点ける前の葉先、吸っているあいだに強くなる赤熱、消したあとの灰。公式画像にも、火のついていない茶色い刻み煙草の断面と、オレンジ色に光る火種の2枚が、別々のカットとして並んでいます。

煙草先端のクローズアップ。火のついていない茶色い刻み煙草の断面と、細い縦線の入った白い軸が写る。黒背景。
茶色い刻み煙草の断面と、細い縦線の入った白い軸が写っています。

先端だけを2枚に分けたカットは、更新の力点がどこにあるかを示しています。

一本取り出して、くわえて、吸う

銀色のライター本体のクローズアップ。蓋を開けて黄色い炎が灯り、蓋の内側に葉模様の黒いパネルが見える。背景は暗い灰色のグラデーション。
蓋を開けたライターに黄色い炎が灯り、蓋の内側には葉模様の黒いパネルが見えます。

標準の使い方は、メニューからの操作です。「1本取り出す」「たばこに着火」「口にくわえる」「吸う / 吐く」の順に選ぶと、一連の所作になります。

吸引中は先端の赤熱が強まり、紙が少しずつ短くなります。指を離すと口から煙が出ます。吐煙は短いものと長いものが用意されています。「細く長い吐煙」も選べます。PC VRでは右トリガーに対応し、パソコンの画面で遊ぶ場合は、同梱の入力補助とVRChatのOSC(VRChatと外部のソフトが信号をやりとりする仕組み)を使って、右クリックを押して吸い、離して吐けます。なお、実際の息やマイク、指で蓋や車輪に触れる動きを検出する方式ではありません。

ゆっくり動かしたいときは所作モードです。ケースの開閉、ライターの蓋、火打ち車をメニューで個別に動かせます。ほかに、ケースの残り本数、補充、新品への交換、口元への保持、撮影用の消耗停止、消火・再着火が用意されています。撮影用の消耗停止は、写真を撮っているあいだ、たばこが短くなるのを止めておくための設定です。「使う」をOFFにすれば、まとめて収納できます。

この小物が動かすのは、手元と口元です。腰や足の動きをアバターへ渡す方法(フルボディトラッキング)で、何をそろえるとそれができるのかはOpsens+の仕組みと価格にまとまっています。

黒革に銀、黒革に真鍮、磨いた銀

同構図のセットを金色に配色替えしたもの。葉模様の金縁ケース、金枠の煙草箱、火が灯ったライター、手前に煙草が一本置かれている。黒背景。
葉模様の入った金縁のケースと金枠の箱。ライターには火が灯っています。

デザインは3種類です。「Black / Silver — 黒革+銀」「Black / Brass — 黒革+真鍮」「Polished Silver — 磨いた銀」が、それぞれ300円。3デザインすべてが入った「Complete Set」は800円です。今回のアップデートによる価格変更はありません。

同構図のセットを明るい銀白色に配色替えしたもの。葉模様の白いケース、白枠の煙草箱、火が灯ったライター、手前に煙草が一本置かれている。黒背景。
同じ構図で、ケースと箱を明るい銀白色にしたものです。

値段の差はギミックの差ではありません。単品にも、たばこ・ライター・ケースと全ギミックが収録されていて、Complete Set は外観3種類のセットです。実際に使うときは、Prefab(アバターへ組み込む部品のひとまとまり)を1つ選んで装着します。

火は、自分で点けますか。それとも借りますか

「火の貸し借り」も収録されています。同じ対応版同士で、ライターや着火済みのたばこから、相手の1本へ火を移す機能です。使うには、双方が「火の貸し借り」を有効にし、VRChat側でアバター相互作用を許可している必要があります。

ただし、ここは商品ページに条件がはっきり書かれています。接触判定はUnity上で確認済みで、実際のVRChatでの二人間通信・途中参加は未確認。紹介動画に出てくる相互着火の場面も、Unity上の接触演出だと明記されています。他社製品との相互着火と、たばこそのものの受け渡しは対象外です。

フレンドと火を貸し借りする遊び方を期待して買う場合は、この一文を先に読んでおくのが確実です。

入れるのに必要なもの、合わせる4か所

黒背景の3Dレンダリング。葉模様入りの黒いケースが開いてライターが立ち、隣に白い煙草が並んだ銀縁の箱、手前に火のついていない煙草が一本置かれている。
葉模様の黒いケースが開いてライターが立ち、隣に白いたばこの並んだ銀縁の箱、手前に一本が置かれています。

配布物は、unitypackage(Unityへ取り込むためのデータ一式)、日本語の導入・操作・移行ガイド、パソコン画面用の入力補助をまとめたZIPです。PC版VRChatのHumanoidアバター用で、VRChat Creator Companion のアバタープロジェクトに VRChat SDK Avatars と Modular Avatar を入れて使います。lilToon(色や質感を出す仕組み)や、別売りの喫煙ギミックは不要です。

導入で手を動かすのは、位置合わせです。Prefabをアバターの直下に1つ置き、腰のケース、左手のライター、右手のたばこ、口元の4か所を、使っているアバターに合わせて手で調整します。指の持ち方は、アバター側のハンドジェスチャーに合わせてください。

制作者が動作を確認した環境は、Unity 2022.3.22f1 と Modular Avatar 1.18.7 で、VRChat SDK のバージョンも商品ページに記載されています。4つのバリエーションそれぞれのUnityへの取り込みと、個人アバターへのアップロード・基本操作までが確認済みです。一方で「ヘッドセットでの両眼表示は未確認です」とも書かれています。Quest単体版は対象外です。

すでに持っている人がすること

既存購入者は、BOOTHの購入済み商品から「Update」と付いた更新版ZIPを無料でダウンロードできます。

入れ替えで一点だけ注意があります。旧版の「かんたんアバター設定」は、更新版に対応していません。更新するときは、アバターから旧Prefabを外し、同梱の移行ガイドに沿って新しいPrefabを配置し直してください。位置合わせの4か所も、もう一度合わせることになります。

作業を戻したい場合に備えて、入れ替えの前にアバターのプロジェクトを複製しておくと、旧Prefabの状態へ戻せます。

まずは一つ、選ぶところから

黒革に銀を合わせるか、黒革に真鍮を合わせるか。磨いた銀の光沢で揃えるか。迷ったら、いつも着ている服の金具の色に寄せるのがひとつの手です。

夜のワールドの隅で、蓋を開けて火を点け、煙をほどく。手元だけで完結する所作なので、ワールドを選ばずに使えます。写真を撮るときは、撮影用の消耗停止を入れておけば、同じ長さのまま何枚でも構えられます。

まずは一本、火を点けてみてください。

公式情報

  • BOOTH商品ページ(SASAKI PROPS|3D小物):https://booth.pm/ja/items/8829878
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