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GUIDEガイド

VRChatで踊っても上半身しか動かない理由と、全身を動かすのに要るもの

ダンスワールドで曲に合わせて動いてみたら、上半身だけが揺れていた。

写真を撮ろうとして座らせようとしたら、脚が言うことをきかなかった。VRChatを始めてしばらくすると、たいてい一度は出会う場面です。

これは不具合ではありません。脚は、測られていないからです。

脚はアニメーションで動いている

VRChatは、ヘッドセットとコントローラーの位置を見ています。腰から下は、その情報の中に入っていません。

では歩いているときの脚は何なのかというと、あれはアニメーションです。VRChat公式ドキュメントの Avatars 3.0 の項目に Use Auto Footstep という設定があり、既定でオンになっています。この設定の説明にはこう書かれています——ルームスケールで移動したときに、下半身の手続き的なアニメーションが再生される、と。

つまり、脚は「あなたの脚を写している」のではなく、「歩いていそうな動き」を再生しています。だから曲に合わせて足踏みしても、しゃがんでも、画面の中の脚は別のことをしています。

追加すると、どこが動くようになるか

VRChatは、ヘッドセットとコントローラーに加えて、追加のトラッカーに対応しています。公式ドキュメントが挙げている装着部位は次のとおりです。

  • 肘+肩(トラッカー1個で肘と肩の両方を制御する。肘より上に装着する

追加できる数は最大8個まで。よく言われる「3点」は、腰と両足の3個を指します。

公式が対応機器として挙げているのは、HTC Vive Tracker や Tundra Tracker といった Lighthouse 方式のトラッカーです。ドキュメントには、それ以外の方法は公式にはサポートしないとも書かれています。この点は、機材を選ぶときに一度読んでおく価値があります。

3点と6点で、VRChatの扱いが変わる

ここが今回いちばん面白いところです。

先ほどの Use Auto Footstep には「3点または4点トラッキングにのみ適用される」という条件が付いています。そして別の設定 Force Locomotion Animations には「6点以上のトラッキングにのみ適用される」と書かれています。

同じ「フルトラ」でも、VRChatの側が下半身をどう扱うかが、点数で切り替わっているということです。3点は「アニメーションを補助として残したまま、足と腰を測る」。6点以上は「歩行アニメーションを止めて、装着している人の動きだけで動かす」ことも選べる状態になります。

Force Locomotion Animations をオフにすると、スティックで移動しても歩行アニメーションが再生されなくなります。足踏みで歩いているように見せたい人向けの設定です。ただしこの場合、既定の Base レイヤーと Additive レイヤーは使えず、利用者が用意する前提になります。

3点で始めるか、6点まで用意するか。踊りたいのか、座って写真を撮りたいのかで、答えは変わります。

使う前に、一度だけやること

トラッカーを SteamVR とペアリングした状態で VRChat を起動すると、フルトラモードとして認識され、メニューに項目が増えます。使い始める前に、クイックメニューの「Calibrate」を押して姿勢を合わせます。

公式ドキュメントが注意している点を3つだけ挙げます。

  • 設定の身長(User Height)を正しくしておく。 ここがずれていると、足が床にめり込みます
  • キャリブレーション中にしゃがまない
  • プレイスペースをずらすツール(Playspace Mover や OpenVR Advanced Settings)でオフセットをかけたまま合わせない

なお、VRChat公式はこの仕組みを experimental(実験的) と明記しています。アップデートで挙動が変わることがあるので、動きがおかしくなったら、まず公式のリリースノートを見るのが早道です。

次に読むもの

脚が動かない理由は、機材が足りないというより、測っている場所が足りないということでした。

では何を買えばいいのか、いくらかかるのか。方式ごとの違いと必要な機材はVRChat用フルトラ機材の比較にまとめてあります。

まずは、次に入るダンスワールドでアバターの脚を見てみてください。あの動きがアニメーションだと分かると、選ぶ基準が変わってきます。

出典

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