あれをやるにはいくら要るのかと調べ始めると、まず出てくるのは製品の本体価格です。
腰と足の動きをアバターへ渡す方法(フルボディトラッキング、略してフルトラ)にかかるお金は、その本体価格に、いくつかの項目を足した金額になります。ソーシャルVRニュース&ガイド編集部では、費用を次の4つに分けて数えています。体に付ける機器、部屋に置く機器やパソコンにつなぐ機器、遊ぶたびにかかる電池や充電、そして送料と税です。
この記事で分かるのは、その4つがそれぞれ何を指すのか、手元にすでにある機材によってどれが0円になるのか、そして商品ページのどの欄を読めば総額が出せるのかです。
費用は、4つの足し算です
金額そのものは、選ぶ製品と方式で変わります。それでも、足し算の形は共通しています。
1. 体に付ける機器(センサー本体と、体に留めるバンド類)
2. 部屋に置く機器、またはパソコンにつなぐ機器
3. 遊ぶたびにかかるお金(電池代、または充電の手間)
4. 送料と税
ここに、VRゴーグルとパソコンが前提として乗ります。VRゴーグルをパソコンにつないで遊ぶ方法(PCVR)を前提にした製品なら、パソコンも総額の一部です。すでに持っているなら、その項目は0円として数えます。
面白いのは、方式が変わると足す項目そのものが入れ替わるところです。だから本体価格を横に並べただけでは、総額の順番は決まりません。
① 体に付ける機器は、同じ「本体価格」でも中身が違います
商品ページの「セット内容」や「同梱物」の欄に、何が入っているかが書かれています。センサー本体だけの価格なのか、体に留めるバンドや充電ケーブルまで入った価格なのかで、あとから足す金額が変わります。
もう一つ変わるのが、体の何か所に付けるかです。ソーシャルVRニュース&ガイド編集部が価格を把握している自社製品でいうと、Opsens+ は胸・腰・左右の太もも・左右の足首の6か所、Opsens は腰・左右の足首の3か所に装着します。価格は Opsens+ が54,780円、Opsens が32,780円です(2026年9月14日時点)。付ける場所が増えるほど、センサーの数も金額も増えるのが基本の形です。
ひじや胸など、動かせる場所をあとから増やすために追加購入できる機器(拡張機器)を用意している製品もあります。最初に全部そろえるのか、あとから足すのかで、支払う時期が変わります。
なお、他社製フルトラ機材の金額は、この記事では各社の公式価格ページを読んでいないため載せていません。金額は各社の公式ページの記載を読んでください。
② 部屋に置く機器か、パソコンに挿す機器か
ここで金額が入れ替わります。フルトラの機器は、体の位置を何で測るかによって、本体以外に要るものが変わるからです。
部屋の壁や高い場所に設置して、対応する機器の位置を測る装置(SteamVR Base Station)を使う方式では、その装置の代金が本体とは別に加わります。装置には、設置する場所と電源も要ります。
体に付けたセンサーで向きや動きを測る方式(IMU方式)では、部屋への設置は要りません。代わりに、パソコンのUSB端子に挿す小さな受信機(ドングル)や、体の位置を見て、センサーだけで生じるずれを直すためのカメラを置くことがあります。Opsens の場合、そのカメラは床から40〜50cmの高さに置くことが推奨されています。カメラを置く高さが決まっているということは、机の上でも床でもよい、という話ではないわけです。
体に付けたセンサーで向きや動きを測る方式で、何をそろえると腰と足の動きをアバターへ渡せるのかは、Opsens+の仕組みと価格にまとまっています。
③ 遊ぶたびにかかるお金があります
センサーの電源が電池か充電式かで、買ったあとの出費が変わります。
電池式なら、遊んだ時間に応じて電池を買い足します。Opsens と Opsens+ は単4電池1本で400時間以上もちます。充電式なら電池代はかかりませんが、遊ぶ前に充電しておく時間が要ります。
どちらの方式でも、遊び始める前に、実際の姿勢とアバターの姿勢を合わせる作業(キャリブレーション)が入ります。こちらはお金ではなく、毎回の数分です。金額表には出てきませんが、毎日つける人にとっては電池代より大きい差になることもあります。
④ 送料と税、そして手元にあるもの
送料は、どこから発送されるかで変わります。海外から届く製品では、送料のほかに輸入時の税がかかる場合があります。販売ページに発送元と送料の記載があるか、注文前に読んでおくと、あとから金額が動きません。
逆に、すでに持っているものは0円で数えます。VRゴーグル、パソコン、体に付けて位置を測る機器(SteamVR に対応したトラッカー)がすでに手元にあるなら、その分は足し算から外れます。総額が人によって違うのは、この部分が大きいからです。
遊び方で、そろえる点数が変わります
踊りたいのか、座って写真を撮りたいのか。ここで必要な点数の考え方が変わります。
腰と両足の3か所を測れば、立った姿勢での脚の動きがアバターに乗ります。胸や太ももまで増やすと、上体のひねりや脚の向きまで測る対象になります。どこまで測りたいかを先に決めると、足し算の1番目の金額が決まり、そこから2番目以降が付いてきます。
注文する前に、商品ページで読む5つの欄
- セット内容(同梱物):バンドや充電ケーブルが価格に含まれているか
- 対応するVRゴーグルとパソコン:手元の機材で使えるか。記載がなければ、販売者に問い合わせてから注文する
- 別売と書かれているもの:受信機、カメラ、設置用の装置、拡張機器
- 電源:電池か充電式か。電池なら種類と本数
- 送料と発送元:海外発送なら、輸入時の税の記載も読む
この5つを読めば、本体価格の下に隠れている金額が出てきます。
次に読むもの
フルトラの値段は、本体の値札ではなく、体に付けるもの・部屋やパソコン側に要るもの・電源・送料の合計でした。方式が違えば、足す項目そのものが入れ替わります。
まずは、気になっている製品の商品ページを開いて、同梱物の欄から読んでみてください。値札の横に、あと何行ぶんの買い物が並ぶのかが見えてきます。
出典
- Opsens+ 製品ページ(uni-motion.com):https://uni-motion.com/products/opsens-plus
- Opsens 製品ページ(uni-motion.com):https://uni-motion.com/products/opsens
- Opsens/Opsens+ の価格・電池・装着部位・カメラの推奨高さ:株式会社ライバーの製品情報(ソーシャルVRニュース&ガイド編集部が保有する確定値・2026年9月14日時点)
- 本記事は、他社製フルトラ機材の価格・同梱物・対応機器を各社の公式ページで確認していません。金額と対応状況は、各社の公式ページの記載を読んでください