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NEWSアップデート

Unity 6は、数クリックで越えられるようになる。VRChat開発者アップデート8月27日

VRChat Creator Companion(VCC)の新規プロジェクト画面に、いま「Unity 2022」のテンプレートが2枚並んでいます。

8月27日の開発者アップデートのバナー。ロボットのようなアバターが立つワールドと、Developer Updateの文字
8月27日の開発者アップデート。今回の注目ワールドはrot34587さんの「room.3458」です。
画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート

公式が8月27日に公開した画像では、そこに「Unity 6 World Project」と「Unity 6 Avatar Project」が加わっています。8月27日の開発者アップデートは、この移行の見通しに加えて、アバター制作の入口を変えるかもしれない新しい部品を3つ挙げました。

アップデート概要

  • 正式版/Open Beta:2026.3.2 がOpen Beta。Unity 6 SDKとVCC対応は品質保証テスト中で、時期は未発表
  • 誰に関係する:アバターとワールドを作る人。遊ぶだけの人は今回の対象外
  • 設定変更:不要
  • 今すぐ使える:2026.3.2 Open Beta(大型機能なし・不具合修正とQoLが中心)
  • 通常版の人がすること:ありません

30秒で分かる変更

  • Unity 6対応がQAへ。オープンベータに入れば、VCCがUnity 6を自動で入れ、既存プロジェクトを数クリックで移行できる見込み
  • Material Contacts。触れた位置をシェーダーへ直接渡せるようになる。毎秒60回の更新上限も撤廃予定
  • Action Driver(開発中)。Animatorを書かずに、オブジェクトの表示切り替えなどを組めるようにする部品
  • パラメータのビット幅が可変に(検討段階)。使い切らない範囲を削って、同期パラメータの空きを増やせる
  • 2026.3.2がOpen Beta。大きな新機能はなく、不具合修正と使い勝手の改善が中心

Unity 6は「待てばVCCがやってくれる」形になる

VRChat Creator Companionの新規プロジェクト画面。Unity 6 World ProjectとUnity 6 Avatar Projectのテンプレートが上段に並ぶ
VCCの新規プロジェクト画面。上段の2枚がUnity 6用で、下段が現行のUnity 2022用です。画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート

Unity 6のSDKとVCC対応について、公式は「全力で取り組んでいて、いまはすべての機能が品質保証テストを通っている」と書いています。

読者にとって意味があるのはその次の一文です。オープンベータに入れば、VCC経由でUnity 6が自動的にインストールされ、数クリックでプロジェクトを移行できる——公式はそう説明しています。

ここで気になるのが、いま手を動かすべきかどうか。オープンベータの開始日は示されていません。今のうちに手でUnity 6を入れて試すか、VCCが用意してくれるまで待つか。急いで移行しないと置いていかれる、という状況ではありません。

触れた場所を、シェーダーへ直接渡せる

Material Contactsの受信側インスペクタ。Write proximity data to shadersのチェックと、MeshRendererを指定する欄が並ぶ
受信側の設定画面。「Write proximity data to shaders」を有効にすると、下の欄で最大4つのMeshRendererを指定できます。画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート
アバターの足元だけに炎が出ているシェーダーの作例。上半身には炎が出ていない
炎が足元だけに出ています。Fireタグを付けた送信側との距離で、シェーダー側がマスクを変えています。画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート(シェーダー制作:Zekkさん)

Material Contactsは、アバターやワールドの「触れた」判定を、見た目の処理へつなぐ仕組みです。

受信側で有効にすると、最大4つのMeshRendererを指定でき、そこへ近い4つの送信側の位置情報が渡ります。受信側自身の位置も一緒に渡ります。公式が挙げた作例は、Fireタグを付けた送信側に近づいた部分だけ炎が出るシェーダーで、シェーダーの制作はZekkさんです。

あわせて、接触の更新にかかっていた毎秒60回の上限を外す予定とも書かれています。60FPSより速く動いているときに、毎フレーム更新できるようになります。こちらは予定であって、実装済みではありません。

Animatorを書かずに、トグルを組む

VRC Action Driver(Toggler)のインスペクタ。条件にShowHat、動作にCoolHatが設定されている
開発中のAction Driver。上で条件(ShowHatが真)を、下で動作(CoolHatを切り替える)を指定しています。画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート

アバターで「帽子を出す・消す」のような切り替えを作るとき、いまはUnityのAnimatorの仕組みを理解する必要があります。作り始めたばかりの人には、ここが最初の壁になりがちです。

公式が開発中として見せたのがAction Driverという部品です。アバターのパラメータを「オブジェクトのオン・オフ」といった動作へ直接ひも付ける形で、Animatorを組まずに定番の切り替えを用意できるようにする、という説明です。公開された画面には、ShowHat が真のときに CoolHat を切り替える、という設定が写っています。

既存のAnimatorが使えなくなるわけではありません。 公式は「custom animator support をアバターから取り除くものではない」と明記しています。追加の選択肢であって、置き換えではない、という位置づけです。

ただし、この機能については公式自身が「まだ開発中で、ここに書いてあることはすべて変わりうる」「リリース時にはこう見えないかもしれないし、こう動かないかもしれない」と繰り返し警告しています。いまの画面のまま出てくると考えないでください。

Animatorで詰まって諦めた切り替えがある人にとっては、もう一度やる価値があるかを判断する材料にはなります。Modular Avatarのようなツールと同じく、入口を下げる方向の変更です。

パラメータ画面に「Bits」の列が増える

Expression Parametersの一覧画面。BitsとRangeの列が増え、上部に7/256 Synced Bitsと表示されている
Bits と Range の列が増えています。上部の「7/256 Synced Bits」が、いま使っている量です。画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート

アバターの同期パラメータには、整数(0〜255の8ビット)、小数(-1.0〜1.0の8ビット)、真偽(1ビット)の3種類があります。

検討されているのは、この整数と小数のビット数を変えられるようにするという変更です。0〜3しか使わない整数に8ビットを割り当てるのは無駄なので、2ビットまで削って残りを他へ回せる。逆に、255より大きい値が要るときや、小数の精度を上げたいときは増やせる。公開された画面では、Expression Parametersの表に Bits の列と Range の列が増えていて、上部に「7/256 Synced Bits」と出ています。

パラメータの枠が足りずに機能を削った経験があるなら、ここが一番効く変更かもしれません。こちらも検討段階です。

今週末と、10月までの予定

Moonchaserの告知画像。夜空と月を背景に、イベント名と日時が入る
Moonchaserの告知。日本時間では8月29日(土)の朝10時から始まります。画像:VRChat Inc./公式開発者アップデート

Moonchaserは日本時間の8月29日(土)10時から。DJ5組とVJ2組が出ます。全プラットフォームから入れて、メイン会場の演奏は他のインスタンスへも中継されます。DJのホログラムも一緒に届く、と公式は書いています。入れなかった場合はTwitchでの配信があり、VRChatとTwitchのアカウントを連携していれば、一定時間見ることで景品を受け取れます。会場を訪れた人にも配布があります。

Spookality 2026は例年より早く動きます。応募は9月3日から10月1日、審査が10月2日から15日、展示が10月16日から11月2日。テーマはまだ伏せられています。今年の変更点は、入賞しなかった応募作もHub/Homeワールドに全部展示されることです(規約違反とテーマ外は除きます)。

今回の注目ワールドは、rot34587さんの「room.3458」でした。

通常版の人がすること

ありません。今回発表された変更は、アバターやワールドを作る人に関わるもので、遊ぶだけであれば操作は不要です。

作る側で試す人は、Open Betaの2026.3.2から触れます。Action DriverとMaterial Contactsについては、公式フォーラムのこの投稿へ直接感想を返せます。仕様が固まる前の段階なので、意見が反映される余地が残っています。

公式情報

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